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加西の人々

なにはじ座談会③

伊藤厚子さん / ブランチさん

加西でなにかはじめている人

2023.01.12 UP

ユニテが主催する「なにはじコミュニティ」での交流がきっかけで、現地で行動を起こした人がいる。市外から訪れて、ジューススタンドの出張販売を行なった伊藤さんと、会社員の傍ら、休日に活動しているブランチさんだ。第3回目はなにはじコミュニティにかかわることにより、実際に何かを始めた人達にフォーカスした。

 

ーー伊藤さんはどういった経緯で「なにはじ加西」のコミュニティに参加されたんでしょうか。

 

伊藤さん:

子育て中は「生活のために仕事をする」毎日で、退職したあとは、自分のしたいことをして暮らしたいと思っていました。そしていよいよ退職した時、「古民家に移住して家庭菜園をする」「ジューススタンドを開業」するという、2つを目標に掲げたんです。

その目標の1つである、古民家探しの一環で加西市の空き家バンクを訪れた際に、なにはじの存在を知りました。家探しの役に立つのではと子どもに勧められて、とりあえず問い合わせてみただけのはずが、気づけばメンバーになっていました(笑)

ーー伊藤さんの前向きな姿勢にはいつも元気をいただいています。それにしても素晴らしい目標ですね。

伊藤さん:
目標を掲げたものの、まだ理想の古民家が見つからず、ジューススタンドの方も夢のまた夢といった状況です。空き家問題のこともあり、子育て世代の移住にはさまざまな優遇措置を設けている自治体が多くなったと感じますが、定年後の移住者には少々冷たい気がしますね。「人生100年というのであれば、もう少し歓迎してくれたらいいのに」と残念です。ともあれ、もし私が古民家に移住できたら、その家を大事に継いでいきたいと子どもが言ってくれていますので、諦めずに探していきたいです。

ーー数あるまちの中で、なぜ加西市だったんでしょうか?

伊藤さん:
実は、定年前にある自治体で移住相談というか、起業相談のようなものを受けたことがあります。その時は「もっとしっかりとした事業計画を立てたほうがいいし、定年になるまで会社員として働いたほうがいい」と言われたんです。その時は、そう言われて挑戦したい気持ちを引っ込めてしまったんですね。でも、加西で相談した時は違いました。なにはじのみなさんは、わたしの背中を押してくれたんですよ。だから今度は私も自分のやりたいことに挑戦できたと思います。

ーー実際やってみて、自分の不足しているところに気づくというところもありますもんね。

伊藤さん:
はい。なにはじのみなさんは単に応援してくれるだけでなく、「シェアキッチンでジューススタンドを開いてみてはどうか」と具体的な提案をくださいました。初回はほとんど宣伝していなかったので知り合いだけの来店だけでしたが、大切な初めの一歩になったと思います。「なにはじ」に参加していなければ、その一歩すら踏み出せなかったでしょう。
二度目のジューススタンドは、ピザのお店を出される方と一緒に出店することができました。毎月末に行われるイベントの北条conneのタイミングだったこともあり、完売することができたんですよ。

ブランチさん:

僕も飲んだのですが、伊藤さんのジュースは砂糖も水も不使用というのも良くて、あっさりしているのに甘みがあって美味しかったです。

 

ーーブランチさんも継続してなにはじ加西に関わってくださってますが、きっかけをおしえていただけますか?

 

ブランチさん:

兵庫県を中心にクリエーター活動をしているうちに、加西市のなにはじコミュニティを知り参加したのがきっかけです。開催頻度が月1回なので関わりやすいですね。こうしたコミュニティって、頻繁に参加しないといけないものも多い中で、無理せずに自分のペースでやっていけるのがいいと思います。

 

 

ーー普段はどのような活動をなさっているんでしょうか?

 

ブランチさん:

仕事の関係で大阪に住んでいますが、平日は大阪、休日だけ兵庫で生活するライフスタイルです。

 

これまでは旅が好きで日本各地を周っていましたが、コロナ禍で旅ができない時期に、これまでに旅した地域や地元と関わり続けるために何かできることがないかなと考えました。そこで、地元兵庫の民俗芸能についてや、旅についてイラストカードをつくって配ることを始めたんです。

 

ーー旅をしていくうちに地元の魅力に気づいたということですか?

 

ブランチさん:

さまざまな地域を旅するうちに、自分が過ごしたい場所を考えるようになりました。もともと都会が苦手だったこともあり、コロナ禍によってますます都会に居るイメージが湧かなくなりましたね。将来は地元に帰るか地方で暮らしたいと思っています。

 

 

ーーイラストカードを配る活動をはじめてみての変化や、今後の活動について教えてください。

 

ブランチさん:

実際に活動することで、加西市のことをより深く知ることができ、つながりが深まったと思います。最近では加西市の旧北条市街地で開催される街歩きに参加したり、鶉野飛行場の観光ボランティアガイド講座に参加したりもしています。今年はイラストカードだけでなく、旅のフリーペーパーを作るのを目標に活動中です。自分の原点である、兵庫県の北播磨地方について詳しく書こうと思っています。加西市の民俗芸能も自分の目で見て、魅力を発信していきたいです。

 

ーーなにはじコミュニティについて一言ずつお願いします。

ブランチさん:
何から始めたらいいのかわからない人にとっては、自分にできることは何かを考えるヒントがあるコミュニティだと思います。なにはじを通じて加西市、兵庫県のファンになってもらえると嬉しいです。

伊藤さん:
このコミュニティは参加者の思いが共有できる場所。誰かが前向きに挑戦している姿をみて、自分も明日から頑張ろう!と思える場なんですよ。引き続き、元気をもらえる存在であってほしいと思います。

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