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加西の人々

なにはじ座談会①

兵庫県立北条高等学校

人間創造コース まちづくり班の皆さん

2022.04.05 UP

「なにはじコミュニティ加西」は加西市で何かを始めたい人だけでなく、加西市に興味を持つ都市部に住む人が参加する「なにはじcafé」という活動がある。なにはじcaféではどのような交流があるのか。今回は北条高校の人間創造コース2年生のまちづくり班のみなさんと、特別非常勤講師として携わる田中さんにお話を聞いた。

ーーなにはじコミュニティと関わるようになった、きっかけをおしえてください。

田中:

人間創造コースでは、5つの探究班に分かれて1年生から活動します。その1つのであるまちづくり班では、担当の先生3名とともに活動し、私を含め2名の特別非常勤講師が毎月2~3回ほどアドバイザーとしてかかわっています。1年生の時には、なにはじコミュニティのみなさんにインタビューさせていただき、2年生では北条高校にて講義をしてくださいました。その後もオンラインのなにはじcaféでアドバイスをいただいています。

ーーみなさんは、なぜ商品開発をしようと思ったんでしょうか。

楢崎(商品開発担当):

1年生の授業で市役所へインタビューに行った時、いま1番の課題は人口減少だと聞いたんです。そこで私たちにできることがないか考え、地域に貢献できるような商品開発を始めました。加西市の特産品であるブドウとイチゴを使ったお菓子の開発を進めています。

ーー作っている商品について、詳しく教えていただけますか。

楢崎(商品開発担当):

いま、和菓子屋さん2社とそれぞれコラボ商品が進行中です。一つは菓遊館さん(加西市)とコラボしたショートケーキ缶「LUCK缶(らかん)」。もう一つは五層もなか本舗さん(姫路市)とコラボして、ブドウのどら焼き「らかんくん」を作りました。

谷口(アンケート担当):

どら焼きは表面に、五百羅漢をモチーフにした北条高校のゆるキャラ「らかん君」が刻印されてるんですよ。2月に市役所で記者懇談会をしました。試作品試食会も3月におこない、そのアンケートをもとに今後よりよい商品を目指して改良していきます。

ーーそれぞれ担当をお持ちなんですね。

田中:

商品開発を今年の探究活動の目標とした時、役割分担を明確にすることで6名という少人数ですが、各自がそれぞれの担当を進めていくようしました。プロジェクトリーダー、サブリーダーが全体を見つつ、班員の得意をいかすよう話し合って、商品開発、パッケージデザイン、助成金や広報、アンケートに分担しています。

ーー助成金申請やプレスリリース、とても高校生の授業カリキュラムとは思えない内容ですね。商品開発の他に、困ったことはありますか?

衣笠(デザイン担当):

大人と打ち合わせをする機会が増えましたが、情報伝達の仕方で戸惑うことがありました。デザイナーさんにアドバイスを受けたくて、調整してもらったのですが、実際にお会いできたのは「デザイナーさんにつないでくれる人」だったこともあります。きちんと何をしたいかを伝えることができていなくて、自分が進めたい方向に、うまく話を進められなかったんです。

ーーなるほど、とても良い経験になりましたね。打ち合わせで出会う大人たちが、みんなつながっているわけではない。例えば議事録を作って、いつどんな話をして、何をお願いしたいのか、ということを明確に書面で伝えられたら防げたかもしれないわけですね。

ーーなにはじcaféで色々な場所に住む方と交流して、なにか気づきはありますか?

神田(商品開発担当):

商品企画で案が固まらず迷っていたときに、オンラインのなにはじcaféに参加させてもらいました。その時に、参加しているみなさんから多くのアドバイスをいただいたんです。特に印象に残っていたのは、既存のものを掛け算していけばいいんだよ、というアドバイスでした。この他にも、違う都市部で売れているものをヒントに、私たちだけでは考えてもいなかったアイディアをたくさんもらいました。

ーーもらったアドバイスを具体的に活動に活かせた部分はありますか?

北野(助成金・広報担当):

そうですね。ショートケーキ缶を作った時は、掛け算の考え方が役立ちました。加西市の特産物と観光地、都市部で流行っているもの、 和菓子をあまり食べない人でも食べられるものという3つを掛け合わせて作ったんです。

衣笠(デザイン担当):

どら焼きのパッケージデザインでもアドバイスをもらいました。ラフが出来上がった時点で学校外の大人に意見を聞いてみたら、あまりいい感触ではなくて……。それでオンラインの集まりの時、なにはじコミュニティに集まった皆さんに質問をしてみたんです。そこで自分達の当たり前が、他の人にとっての当たり前でないということに気づかされました。

ーーどういった当たり前だったんでしょうか?

衣笠(デザイン担当):

私たちは「中にぶどうが入った商品」と知っている前提でパッケージを作ってしまいましたが、初めて見る人にはわからない。そもそも加西市以外ではブドウが特産品だと知られてないんですよね。だからどら焼きにブドウが入っていることにピンと来ないと言われ、初めて気が付いたんです。商品説明をわかりやすく伝えるのもデザインに必要な要素だと知りました。

ーーなるほど、加西にずっと住んでいたら当たり前と思っていることも、違う視点でみたら全く当たり前でなかったんですね。

谷口(アンケート担当):

私は試食会の告知用のビラづくりと、試食会のアンケートについてまとめています。裏方の仕事ですが、その大切さについてたくさん学びました。コミュニティに参加するプロの方々に話が伺えたのは大きいです。

ーーなにはじcaféの参加者からは、「みなさんにアドバイスできるのが楽しい」という声を聞きます。一緒に何か作っている感覚になりますよね。逆に作ったものを都市の人に応援してもらう、発信してもらうというのもいいですね。

河合:

出来上がって終了ではなく、誰かが繋いで発展していけるような活動にできたら、すごく面白そうですよね。また何か悩むことがあったら、私たちもぜひお手伝いさせていただきたいと思います。

ーー最後にプロジェクトリーダーである山嵜さん、今年度の活動を振り返っての感想をお聞きしてもよろしいですか?

山嵜:

加西市内唯一の普通科校として市の活性化に努めたいという思いから、まちづくり班としてお土産づくりに取り組んできました。複数の企業とコラボをして、記者懇談会で発表をするほど大きなプロジェクトになるとは思ってもみなかったのが、正直な感想です。
この活動を通して、商品がより良くなるための発案力、たくさんの人に注目して頂くための発信力の大切さに気付くことができました。なにはじコミュニティのみなさんや市役所の方に助けて頂き、自分たちが加西のために何ができるのかを考える機会にもなりました。配布会を終えた今、改善点を洗い出し、誰かに紹介したいと思って頂ける加西市のお土産になるよう、今後もまちづくり班として取り組んでいきます。

田中:

2年生の商品開発は3月で一区切りとなりますが、毎年人間創造コースには加西市を思う新入生が入学しています。加西市を盛り上げるアクションについて、なにはじさんには引き続き相談していきたいと思いますね。

ーー皆さんのシビックプライドは素晴らしいですね。高校生の皆さんの「加西市のために何かしよう」という取り組みは、なにはじコミュニティとしてもぜひ応援したいですし、今後もサポートさせていただきたいと思います。


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