Facebook Instagram

People

加西の人々

すべては地域の未来と子どもたちのために

高橋幸生さん

朝日商事株式会社

2024.03.27 UP

東京に住み、芸能界という華やかな世界でのお仕事をされていた高橋さん。加西市へUターン後、病院として使われていた建物をリノベーションし、都会のような空間をイメージしたインテリアショップを経営されています。今回はそんな高橋さんを取材しました。

 

《憧れていた街東京から加西へ》

ユニテ

高橋さんはずっと加西にいらっしゃるのですか?

高橋さん

いえ、加西で生まれ育ちましたが、学生時代は神戸で過ごし、その後東京でお仕事をしていました。その後、結婚して子どもを授かった時に関西に帰るかどうしようという話になり、妻も元々関西の出身だしということで、加西に帰ることになりました。

ユニテ

そうなんですね。東京にいらっしゃるときはどのようなお仕事をされていたのですか?

高橋さん

実は芸能界にいたんです。阪急電車でモデルにスカウトされて、モデルをやっていました。その後事務所が変わり、俳優としてお芝居をしてました。お芝居をするため東京へ上京しましたが、様々な世界を見てその環境に馴染めない自分がいて・・・そんな時に加西へ帰る話も出ていたので、そのタイミングでUターンしてきました。

《新事業を始めるきっかけとなった運命の出会い》

ユニテ

高橋さんが東京でご活躍されてるときは、お父様が会社の経営をされていたのですか?

高橋さん

はい、父が経営していました。実家はお寺でもあるので、同じ敷地の中にお寺と家と会社があるというイメージです。朝日商事株式会社は、食品の包装や梱包資材の卸業者なのですが、私が帰って来てから数年後に、経営をバトンタッチしました。実は帰郷してまもなく、今のインテリア事業を始めるきっかけとなる出来事が起こったんです!

加西での住居として空き家を購入し、自分達が住む空間へとリフォームすることになったのですが、業者の方からの提案にピンと来ず・・・自分でリノベーションをすると決めて、知り合いのおじさんに協力してもらい、解体から自分達でやりました。コツコツと1年半くらいかけて作業していたのですが、その終盤に私は手首を骨折し、一緒に作業をしていたおじさんも足を骨折して。これはもう「やめなさい」と言われているような気がして、父に緊急祈祷をしてもらい、そこから全てプロの方にお願いすることにしたんです。

そこで運命的に出会ったのが、住宅関係のパーツ屋さんでした。異素材を使ったり自然素材を取り入れたり、何かメッセージ性のあるパーツを取り揃えられていて、まさに私の理想とする空間だったんです。

ユニテ

ご自身で家を解体されたとは、驚きです!でもそれがきっかけとなる出来事になるなんて・・・人生、何が起こるかわからないですよね。

《「これ、うまくいくかも?」と感じた瞬間》

ユニテ

このインテリアショップのデザインも高橋さんが考えられたのですか?

高橋さん

はい、私がアイデアを出しながら業者さんと一緒に空間を作っていきました。色々とアイデアを出しながらできていく空間が自分の理想と何となく繋がって・・・そこから好きが高じて、このインテリア事業にとても興味が湧いたんです。私がかつて住んでいた東京でのお洒落でキラキラした日常。そんな空間を加西市にも作りたい!都会で感じたことをこの空間で表現したい!そう思い始めました。

その後徐々に工事を始めたのですが、外の井戸を噴水にすることにして、上手く水が出て。それを見ていた近所の小学生がたくさん遊びに来てくれて、「これ、うまくいくかも!」と、その時にふと感じたんです。その後、手書きで文字を書いてくれる職人さんと出会い、私の世界観とすごく合致した塗装やデザインまでしてくださって、とんとん拍子で私の憧れる空間づくりが進んでいきました。田舎でも街に負けないような空間づくりは叶えられるかもしれないな、と。

ユニテ

想いが形になる瞬間って感動しますよね。そして上手くいくときって自然と奇跡が起こる・・・本当に高橋さんの想いがたくさん詰まった最高の空間ですね!

《子どもたちの笑顔で溢れる加西市に》

ユニテ

これからの加西市に大切なことは何だと思いますか?

高橋さん

東京に住んで気がついたのですが、都会のような煌びやかな空間がこの加西市にも点在したら、きっと大人がワクワクしますよね。大人がワクワクしている姿を子どもたちが見ることで、子どもたちの未来も少しずつ変わる・・・そして子どもたちが外に出て加西市を俯瞰して見たときに、「加西って素敵だな、加西市に戻りたい」という気持ちを持てる町にしたいと思います。様々な地域の人たちがこの加西市を目指して来てくれる、そんな町になればいいですよね。

現在の加西市に必要なことは、インフラの整備をもう少し考えてくれたらなと。加古川駅までバイパスを付けて15分で行けるとか、播但道と繋げて姫路駅まで20分で行けるとか、そんな改革をしていくとより活性化することが可能になると思います。外部ともたくさん交流する機会が増えますし。そんな理想的な加西市像を、未来予想図として書いても面白そうですよね。

ユニテ

そういう視点は大切ですよね。都会で様々な景色や出来事を見て来られたからこそ感じられたことですね。

高橋さん

そして加西の節句祭りも、エンターテイメント性を持たせて観客席を作ったりライブ配信をしたりして、どんどん外向きに発信していっても面白そうだと私は思います。子どもたちもとても楽しみにしてるイベントなので、これを市外の方にも発信して節句祭りを知ってもらえたら、加西市へ遊びに来る人も増えますよね。様々なところと繋がることは大切です。

小学校のPTA会長をさせていただきましたが、PTAの仲間で学校行事や役目を思い切り楽しみ、子どもたちにも楽しむ大人の背中を見せようと思って活動してきました。大人が笑って過ごす姿はきっと子どもにとっても心が満たされて幸せな光景だと思います。そして、子どもが笑っている場所には大人も集まる。もっと大人が笑い、子どもが遊べる場所や集える環境を作ってあげることも必要ですよね。

ユニテ

素敵な言葉ですね!大人も子どもも笑顔で過ごせる場所・・・加西市がそんな町になることを私たちも願います。

《これから加西市で叶えたい夢》

ユニテ

このショールームの建物には、元々何があったのですか?

高橋さん

この建物は元病院で、祖父がここで医者をしていました。実はこの建物の屋上は360度遮蔽物がなく、北条町を見渡せるんですよ。ここでガーデンパーティができる屋上庭園を作ることが私の夢です。サイサイ祭りの時に、ここからゆったりと花火を見られる空間にできたら最高ですよね!さらに私にはもう一つ夢があって、子どもたちが成長して結婚の話が出た時に、ここでブライダルをしたい!と言ってもらえることです。そんな空間づくりが理想です。

ユニテ

とっても素敵な夢ですね!加西市にブライダルや二次会ができるような場所ができたら、加西市もさらに盛り上がりそうです。

高橋さん

そして私はキャンプが好きだけど、やっぱり準備や片付けが本当に大変で・・・その思いから「家の庭でガーデニングキャンプができたら気楽に楽しめるんじゃないか」と考え始めて、ここでそれを叶えられるグッズを販売しながら空間の提案もしたいと考えています。色々な業者さんに相談するのは大変なので、このお店で全てが完結できる場所にしたいなと。イメージは、ニトリとモダンパックとアグロガーデンが一緒になっていて一箇所で用事を済ませられる空間!できるだけ気分が上がる空間にしたいですね。

ユニテ

気軽にできるのはとてもいいですね。加西は土地が広いお家が多いので、お家キャンプが加西で流行りそうですね!

《これから何か始めようとしている人へのメッセージ》

ユニテ

最後に、何か始めたいと思ってる人にメッセージをお願いします。

高橋さん

まずはここに来てください!(笑)お手伝いをさせてもらいます。人と人とを繋げたら、そこで化学反応が起こり、奇跡が起こることも多いんですよね。そして、やると決めたら気持ちを強く持つこと。やはり、人生山あり谷ありでどっちもしんどいけど、どんなことが起きても心を強く。周りのアドバイスは素直に聞いて、一人じゃないと想いながら一生懸命夢に向かって頑張っていると、きっと憧れていた世界が現実になり、夢が叶えられると思います。人生楽しみながら夢に向かって頑張ってくださいね。

ユニテ

憧れていた世界が現実になる、この言葉が本当に素敵です。大人になっても夢を持ち続けたいですね。貴重なお話をありがとうございました。

住所 /


最新の投稿